ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
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次に示すような運用をする場合,大量のTCPポートがTIME_WAIT状態となり,システム全体のTCPポートが不足し,トランザクションがエラーとなったり,HiRDBが異常終了したりすることがあります。
- UAPの最大同時接続数の指定値が大きいため,UAPがHiRDBへの接続要求を同時に行うことが多い場合
- UAPがHiRDBへの接続,切断を繰り返す場合
- ユティリティや,コマンドを同時に多数実行する場合
- ユティリティや,コマンドを連続実行する場合
- バックエンドサーバ接続保持機能を適用していないUAPの同時接続数が多く,そのUAPが同時にトランザクションを実行する場合(HiRDB/パラレルサーバの場合)
- バックエンドサーバ接続保持機能を適用していないUAPがトランザクションの実行を繰り返す場合(HiRDB/パラレルサーバの場合)
- メモリDBを使用する場合
このような運用をする場合,次に示す設定を行い,TCPポートが不足しないようにしてください。
なお,ここで説明するWindowsレジストリや設定値は,使用しているWindowsのバージョンによって異なる場合があります。使用しているWindowsのマニュアルを参照し,ここで説明している指定値の目安で示した値を該当するWindowsレジストリに設定してください。
また,使用しているWindowsのバージョンによっては,設定自体が必要ないことがあります。使用しているWindowsで該当するWindowsレジストリが設定できないときは,設定は必要ありません。
- <この項の構成>
- (1) TCPポートをTIME_WAIT状態に保つ時間を短くする設定
- (2) TCPポートのOS自動割り当てポートの範囲を拡大する設定
(1) TCPポートをTIME_WAIT状態に保つ時間を短くする設定
TCPポートをTIME_WAIT状態に保つ時間を短くするには,次に示すWindowsレジストリの設定値を指定してください。
- レジストリキー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
- レジストリ値:
TcpTimedWaitDelay
- 指定値の目安:
30
(2) TCPポートのOS自動割り当てポートの範囲を拡大する設定
TCPポートのOS自動割り当てポートの範囲を拡大するには,次に示すWindowsレジストリの設定値を指定してください。
- レジストリキー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
- レジストリ値:
MaxUserPort
- 指定値の目安:
サーバマシン内で使用する予約ポートと重複しない範囲で,OS自動割り当てポートの範囲を拡大してください。
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